事前にアドバイスをいただいた
プレスリリースの配信予定があるので、クライアントさんと内容を詰めていました。プレスリリースを出す前に「今回の話題はなにがメディアさんに刺ささりそうか?」を想定はするものの、難しいのでなるべく事前にメディアさんの意見を聞きたいなと思っています。
今回も優しいメディアさんに内容をご相談して、「今だったら○○の切り口を足した方が、興味を持たれるんじゃないか。」とヒントをいただき、そのキーワードを足して作成しました。
一方で、今回はご縁があってプレスリリースの会社の偉い方にも見ていただきました。そうすると、伝えたい情報が揃ってないので全然ダメだと言われたようです。社内も結構混乱してしまって、「じゃあこれを足した方がいいんじゃないか。」といろいろ案は出てくるんですけど、広報視点で言うと「プレスリリースにその話題は必要ないんじゃないかな?」と思うものが出てしまっていて…。実は今回のネタ、関係ありそうなキーワードで過去3年分の新聞やテレビの露出実績を調べていて、数年切り口がずっと変わっていませんでした。その過去実績を元に、今回はその会社さんで出せる限りの必要なデータを出したつもりなので、その過去の露出結果と合わせて「一旦私はこれで出してもいいと思います」とお伝えしました。結果、社長や社内メンバーからも納得いただき、方向性はそのまま配信の手続きをました。
見動きが取れなくなる前に、走りながら考える
プレスリリースも広報活動もそうなんですが、絶対的な正解はないと私は思っています。時流によって切り口も変わるし、記者さんのその時の状況もある。なので今回はもしかしたら言葉足らずかもしれないし、不器用な内容かもしれないけど、このまま出したいと社内を説得しました。実際私はその分野のプレスリリースを過去に出していて、すぐ飛びついていただけることがほとんどありませんでした。中には3年経って、過去のプレスリリースを頼りに某有名媒体の記者さんが「いつか時間ができたら取材したいと思っていた」と来てくれたこともありました(しかもそのプレスリリースとは全然違う内容で)。そのため、ニュースバリューを見極める必要はありますが、まずは発信して、反応を見ながら修正して、走りながら行動してもいいんじゃないかなと思っています。まずは行動すること。発信がロングテールになり、いつか見つけてもらえることもあります。フリーランスになっていろんな業界のプレスリリースに関わらせてもらっていますが、書き方だけの問題だけではなく、業界や案件によっても全然反応が違います。
いろんな方に聞きすぎると、身動きが取れないようになるなと最近思っています。今だと広報講座もたくさんあるし、いろいろ学ぶ場もたくさんある。行けば行くほどいろんな方法や見解をインプットして頭でっかちになりすぎて、身動きが取れなくなってしまう人もいるかもしれない。そんな時は、ニュースで自社ネタと類似したものが見つけて、元になったプレスリリースをたどって、それに沿った情報を整理してプレスリリースとして1回出してみたらいいんじゃないかなと思います。